今まで60年以上生きてきた中で、何回か性格がガラッと変わっている。
人は簡単には変われないというが、
ものすごくショックな”どん底体験”をすれば変わると思う。
小学4年生の時、食べ物の好き嫌いが多いという理由で、クラスのわがままNO.1に選ばれた。
今の時代、こんな投票をさせる先生がいたら問題になるだろうが、昔はおかまいなしだった。
確かにわがままだったかもしれない。
しかし、わがままNO.1は子どもながらに傷ついた。
第一のどん底・・私は大人が嫌いになり、自らおとなしいふりをした子どもになった。
それと同時に、”人を傷つけることでその人の人生を左右してしまう”ということを学んだ。
おとなしいふりをした子どもが大人になると、二面性を発揮した。
いい子ぶりっこになり、嫌なこともイヤと言えない性格になってしまった。
言っていることと、心の中が違っていた。
付き合う人にお金を貢いだり、浮気を許したりした。
元ダンナの女性問題にもしばらくは目をつぶっていた。
第二のどん底・・疲れ果てた結果、ある日突然爆発した。
言いたいことが言えるようになり心が軽くなった。
それと同時に、”拒絶することがその人のためになる”ということも学んだ。
離婚して、子どもを育てるために必死で働いた。
ちょっと生活に余裕が出てきた頃、自分のためにお金を使いすぎるようになった。
買いたいものを買い、行きたい所に行く、自由を味わった。
頑張って働いているのだから、まっいいか〜と。
そんなことをしているうちに定年を迎え、気がつけば蓄えがどんどん減っていく今。
第三のどん底を迎えないように、節約生活を送らねばならない。
残りの人生、心にゆとりの持ちゆるめに頑張ろうと思う。
それと同時に、家族やお世話になった方々にご恩返しをしていきたいと思う。